いたたっ。 
 
月曜日の夕方から夜にかけ、シアトルでは気温が下がって久しぶりに雪となった。
夜中にも気温は下がり続け、翌火曜日の朝のこと。

いつも通りに家を出て仕事へと向かった。
コーちんを保育園に降ろしてから職場へ向かうコースである。
通常は一緒に車に乗って仕事に行く連れ合いは、この日は別の車に乗って仕事に行った。
"病院の予約あるから、仕事中に抜けないといけないし。"

"高速道路降りた所、高架だから凍ってるかもしれんから、気をつけて運転して行きな"と、連れ合いに言われた通り、いつもよりスピードを落として高速の出口に来る。
そろそろと運転しているせいか、特に滑るとか凍っているとか、感じることなく無事保育園に到着し、機嫌が良いコーちんを降ろして"じゃ、後で迎えに来るから"と職場へと車を出した。

コーちんの保育園はKirklandという所に、私の職場はBellevueにある。
私の職場の方が南で、通常なら南側にあるBellevueの方が若干雪も少ないし気温も高い。
通常では。

この日はどうもそうでなかったらしく、コーちんを降ろした後車を走らせていると、滑るわ、滑るわ。
そんなにスピード出ているわけでもないのに、少し加速するとタイヤが滑って車がピーピー警告してくれる。(滑ってるって、運転してる私が分かってるからピーピー鳴らんでも良いと思うんですがね。)

ほんの5分ほど車を走らせた結果、この日は普段使っている裏道よりも高速を使って職場に向かった方が安全そうだとにらんで、さっさと高速に乗る。
裏道は交通量が少ない分、路面が凍結している可能性が高いのは確実だったので。

高速はこの日はスイスイ運転できるくらい車が少なくて(いつもだったらBumper to Bumper)、仕事が始まる10分前にはBellevueに着いた。
"これならTully'sでコーヒー買ってから仕事行けるかなー"なんて思っていたのだが、しかし、私が甘かった。

BellevueのNE 8th St.で高速道路を降りたすぐの道路、112th Ave. SEを左折をしないと私の職場には辿りつけないのだが、高速を降りた道路は左折禁止で、どうあがいても直進しかできない。
それで、NE 8thを直進してから1ブロック後の108th Ave. SEで左折し、その後また1ブロック走った所を左折(NE 4th)、それから1ブロック走って右折(@112th Ave. SE)、とぐるっと一回りしなければならないのだ。(ややこしいね。)
まぁ、この七面倒くさいブロック一周が、高速を使って仕事に行かない理由の一つでもあるのだけど、路面凍結のこの日はそんな悠長なことを言ってるわけにもいかない。

で、この日も"メンドクサイなぁ"と思いながらも108thまで上り坂を上がって左折した所で"マズイ"と直感した。
108thは、ばっちり、がっちり、凍っていたのだ。
前を走っているトラックもタイヤを滑らせている。
トラックはもちろん、4WDで、私が乗ってるのは前輪駆動のちっさいうさぎさん(VW Rabbit)。
4WDが滑ってるってことは、私はかなりヤバイ立場にいるんじゃないかと、冷や汗が出てくる。
車間距離をなるべく取って、ギアも2速まで下げて、ゆっくりソロリソロリとNE 4thまでやってきて、ここまでは何とかOK。
NE 4thは除雪しているみたいだし、とここで左折して坂道を速度を更に落として下ろうとして、眼下に広がる光景に呆気に取られた。

除雪してあるように見えたこの道路、全部凍結していたのだ。
二車線ある下り坂はまるでスケートリンク状態で、前や横を走る車は停まる術もなく、ずるずる滑って停止している車に突っ込んでいく。

何とか誰にもぶつかりませんように、と祈るように願いながら私のうさぎさんも坂道を下りはじめたその直後、がつんっ、と後ろから衝撃が来る。
バックミラーを見たその瞬間、メトロバス(路線バス)が私のうさぎさんの横を、止まれない、と言った感じで滑っていく。
後ろからぶつかられたその衝撃を受けて、氷の上を斜めに横切って行くうさぎさん、路肩に停車しているトラックに横から突っ込んで行って、やっとそこで停まった。

車の中でがちがち震えながらも時計を見ると7時56分。始業まで4分しかない。
とりあえず職場に電話して事故に遭ったので遅れる旨を連絡し、それから車の中から見えるダメージを記憶する。
左右のサイドミラー:180度回転してひしゃげた状態
右側のフロントガラス:粉々(内側から貼っているフィルムがかろうじてガラスをその場に留めているが、少し動くたびに軋んだ音を立てる)

車から降りようとキーをイグニッションから取ろうとしても、キーは刺さったまま抜けない。
ギアをPに入れることさえ思いつかないでいたからである。(サイドブレーキはかけてあったけどね)

キーはそのままに車を降りてみると、やはり路面はがちがちに凍っていて、1メートルか2メートル先の歩道まで辿り着くのにも一苦労。
その日私が履いていたブーツもまた、雪やら氷に適したものじゃなかったのも悪いのだけど、路肩に停めてあったトラックの運転手氏が手を差し伸べてくれなかったら、コケていた可能性は高い。

そうこうしている間に警察官が一人やってきて、事故に遭った車の持ち主(多分8人から10人くらい)一人一人に"Accident Witness List"を配っていく。
"皆、怪我はしてない?"と聞いて回り、怪我が無い場合は事故証明を発行しないと伝えている。
Bellevue市もやっと事の重大さに気付いたのか(NE 4thと並行した坂道が、Bellevueには5本くらいあり、その殆どで追突事故が起こっていた筈)、坂道を全面閉鎖して、滑り止めの砂を撒く作業者が回ってきた。

その間も私達はWitnes Listに自分の車の登録者やら保険やらの情報を書き込み、互いのWitness Listを交換し、車の被害状況を調べ、どうやって車を動かすか思案する。

私は職場に電話した直後に連れ合いに連絡して事故に遭ったことを報告すると、連れ合いは"今行くから"と職場をすぐに出てきた。
その連れ合いもBellevueに近づくに連れてツルツルになってくる路面に幾分肝を冷やしたようだけど、何とか現場まで着いて、私の車を見るなり"OMG"と絶句。

何故かと言うと、車のパネルというパネル、傷が付いていなかったり凹みがない部分が全く無いから。(屋根とボンネットを除いて)
一番酷いのは右側のフロントドアで、突っ込んだトラックのバンパーの所為で大きな穴が開いている。
他のパネルもバスの塗料や凹み、ハッチバックのドアも突っ込まれたバスの痕が付いている。

一番損傷が少ないのはフロントバンパーで、メカ的には殆ど問題がなさそうなうさぎさん、現場から運転して職場まで行くことも可能だった。

職場に着いたら色んな人に"バスに突っ込まれたんだって?良い弁護士知ってる?訴えた方が良いよ"と言われる。
2人に1人は"腕の良い弁護士知ってるよ"と言うのだけど、一体この国にはどれくらいの"本当の"、"腕利き弁護士"がいるのかしらね?

弁護士よりも何よりも、私が欲しいのは車の完全な修理(もし可能なら)、それから体の痛みの改善なのだけどね。

事故当時は興奮状態で殆ど痛みを感じていなかったのだけど、職場に着いてから2時間ほどしたら、腰や首、肩の痛みに加えて強烈な頭痛がやってきたのだ。

いつも診て貰っているカイロプラクティックに予約を入れて、その日は仕事が終わった直後にカイロの先生の所へ行った。

続きは後ほど…。

 
ですよねー 
 
ドリフトしながら…なんてステキ
さすが雪国のイイ女だけありますね☆
アメリカの弁護士って、ホントにピンきりないめーじですよねー。
誰を信じればよいのだ?って感じです。
Unknown 
 
大変な経験でしたねそっちは凍結していますか....とにかく、怪我がなくて良かったです。四駆でもタイヤが多分スノー程度だと思うので、路面凍られると厄介ですよね。大雪、こっちもすごいです。私もドリフトしながら田舎道を疾走しています。(^^;)
アメリカの弁護士、ねぇ....(苦笑) きちんと直してきれる所探す方が大変かも、ですよね。(もう何も信じられなくなってる)
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