Viva Mexico! Vol.2 
 
カボに着いて何日目だっただろうか、連れ合いがビーチを一人でフラフラ散歩していたら、例のマーケターに話しかけられた。
"コンドミニアムの会員権を買いませんか?90分のプレゼンテーションに参加すれば現金$300をもれなくプレゼントドル袋します"との誘いに"$300か。それなら行っても良かろう"と返事をしてしまったばかりに、朝8時からのプレゼンに参加させられてきた。
"なんだよー、せっかくのバケーションなのに、何でこんなに早起きしなきゃならないんだ"という気マンマンの顔で。

90分のプレゼンだなんて、そんなの、完璧にFalse advertisementである。
公共広告機構に訴えてやりたいくらいに不正な宣伝。
プレゼンを聞きに行ったその日、私達はお昼過ぎまで自分達のコンドミニアムに戻ってくる事はできなかった。

どうしてか?

彼等のプレゼン、こう言うのは悔しいのだが、実に良く出来ているのだ。
色んなプランがあり、色んな売り方がある。

まず、彼らが会員権を売っているコンドミニアムは新品で、Wi-fiがあって、託児所がある。
私達のステイしているコンドは築15年。
フロントデスク周辺で使えるWi-fiはあるけれども託児所はない。
"バケーションにWi-fiは必要ない、リラックスしなはれ"というのがその哲学だから。

つまり、建物・設備だけ見ても私達のコンドのDisadvantageは明らか。
ホテルで言えば"三ツ星"と"五ツ星"の違いという感じ。
MarriottやHiltonよりも、Four SeasonsやWestinやHyattの方がステキで魅力的なのは明らかなのと同じである。
それに家の連れ合い、Wi-fi無しでは生きていけないほどのPCオタク(のよーなもの)でもあるので、もう"会員権、買ってもいいなぁ"なんて乗り気になっている。

乗り気な連れ合いとスムーズなプレゼンが続くにつれて、何となく心の中に暗雲が立ち込めて来た私は"ちょっと待った"をかけて連れ合いと話す。
勿論建物も設備もステキだけれど、現在保有している会員権で充分じゃないか、と連れ合いを説得しようと思ったのだ。
"今日は買えない。明日また来るってことでどう?"と提案すると、連れ合いは"そうだねぇ"と納得する。

その旨をプレゼン担当の爽やかマーケターに伝えると、彼の顔は一瞬ちらっと歪み、その直後気を取り直してにっこり笑い、"それでも良いですよ"と言う。

"この滞在中はどんなアクティビティをする予定なのですか?"
と爽やかマーケター氏が私達に聞く。
"ダイビングなんかしたいんだけど、子供を見てくれる人が見つからなくてね"と連れ合い。
"シッター探しているのだったら、私につてがあるけれども、聞いてみましょうか?"と氏。

マーケター氏がシッターさんを電話に出してくれる。
彼女は家族と一緒にメキシコに引っ越してきたばかりの20歳の女の子で、"まだ仕事してないから、暇なのよ"とのことだった。
彼女と話している間にマーケター氏は彼の隣人のダイブ・ショップのオーナーに連絡を取り、ダイブ2本とダイブ・ギア一式を2For1(2人で一人分のお値段)で世話してくれるという確約を取り付ける。
根回し早いなぁ。

お陰で私達二人は、コーちんの心配を殆どすることなく、ダイビングを楽しむ事ができた。

ダイビングはプレゼンの翌日、午後1時半から行ってきた。
シッターさんはその日の朝11時頃コンドに来てくれて、早速コーちんは彼女と遊び始めた。
若い可愛いお姉さんだからか、何かすごーく嬉しそうなんですけど。目
私達が出かけるときも全然"Miss you!"な素振りも見せないし。どーいうことだ。

ダイブ・ショップに到着して判明したのは、この日の午後潜るのは私と連れ合い(&ダイブ・マスター)だけで、貸切状態で得した気分。
ダイブ・マスターは20代後半?の落ち着いた感じの青年で、"ノリのよい典型的なLatino"では無い(良い意味で)好青年だった。
彼は"釣りは嫌い。魚は殺すのではなくて目で見て愛でるのが好きなんだ"と言い切ったけれども、いやはや、釣りが嫌いだと言うカボの住民に会ったのは初めての経験だ。
(カボは"観光釣り産業"で持っている所だから特に。)
"あ、でもお寿司は好き"と(小さめの声で)言っていたのが面白かったけど。

ダイブ・スポットはカボの港から5分もかからない"Pelican Rock"という所。
その名の通り、ペリカンが我が物顔で岩肌で日光浴している場所である。
ダイブのギアを一通り装着して、ボートの運転手のオジサンがフィンを足に着けてくれたら早速着水。
潜ってみたら水が結構温かい。
8年位前にここに潜った時は水が冷たい記憶しかなったのだけど。
連れ合いに言わせると、"シアトルの水より全然あったかい"そうだが。
(連れ合いがダイビングのライセンスを取ったのは去年の冬で、その時はフリースの上にドライ・スーツを着て潜ったが、それでもがちがちに冷たかったそう。)
水の透明度は10メートルから20メートルだからそれほど悪くも無い。
アナゴとか名前の分からない小さな魚たちの周遊やら、沢山見れて楽しかった。
アナゴはすごーく大きくて、岩の苔を一生懸命食べていた。

二度目のダイブ前に船酔いしたのか気分が悪くなる。
ボートに座っているよりもダイブしたほうが揺れが少ないから気持ち悪くないかも、と何とか潜ったけれども、二度目が終わってボートに戻った途端に嘔吐してしまう。
潜っている間は特に気持ち悪くなかったのになぁ。
揺れとディーゼル・オイルの臭いが合体したものが気持ち悪かったのだ。

さて、ダイビングし終わって自分達のコンドミニアムに戻ってみたら、コーちんはシッターさんとまだ嬉しそうに遊んでいた。
しかも新しい単語まで習得していた。
それは"Apple"。りんご
リンゴ味のグミ(他の味もあるけど)を"Apple"と呼び始めたコーちん、今でもグミが食べたい時は"あっぽー。あっぽー"と叫んでおります。

コンドはどうしたかって?買っちまいましたよ。ふらふら
"経費にするから"とか何とか連れ合いが言うから、"どーでもええわ"と投げやりになってしまった私。
ビジネス、ちゃんと軌道に乗せなさいよ、と一応釘は刺しておいたけれども。
 
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